思い立ったらすぐ行こう! 四国霊場88箇所巡り (お手軽車遍路編)
2020年6月に車遍路に行ってきた。理由は色々あるが割愛。
車遍路ってどうなの?歩きじゃなきゃ意味無い!と言う人は多いと思うが、そういった反感を打ち消すほどにお遍路(お務め)というのは重きもの。
特に初心者で歩き遍路は命に関わる。今回車遍路のやり方、必要な日数や費用、宿泊方法などの疑問に答える。
お遍路とは
この3点である(と解釈している)。勘違いされているが、決して歩いて苦しい思いをするのがお遍路では無い。
別に番号順に一気に回る必要も無い。土日だけやって、平日は仕事してって人も多い。
一番大事なのは移動ではなく、お寺でのお務め。これ本当だからね!
車遍路に必要なもの、費用
- 車
- お金
- 雨傘
- 歩きやすい靴
- 季節にあった服
以上!
ここで「お金」が出てくるが、これ思っているより結構な額になる。
結論から言うと10万は用意しておこう。歩きだったら30万とか聞いた気がする。
車遍路に必要な日数
実際私は10日で88箇所を回れたが、一つの目安として2週間を見ておいたほうがいい。
なぜなら、移動よりもお寺でのお務めに時間をかけるかどうかでだいぶ違うからだ。
私は手を抜いて10日で回ったわけではないが、時に階段を駆け上がって息を切らしながらとりあえず般若心経を唱えるなど、弘法大師さんに申し訳ないような事もやった。(弘法大師さんは心が広いから許してくれる。持論)
宿泊方法
- 庶民的な民宿
- 金のかからない車中泊
- アクティブな人向けテント泊
- 優雅にホテル
この4点から選ぶ事になると思われる。
私は季節も良かった事もあり、ほとんどを車中泊で過ごした。一番金のかからない方法であるが、それでも上記したような金額は掛かる。
具体的にどうやってスタートするのか
まずは最初の札所、霊山寺に行こう。
徳島県にあるので、岡山より西なら瀬戸大橋かしまなみ海道、兵庫より東なら明石海峡大橋を車で渡る。
着いたらまず旅の支度を整えるため、お遍路グッズをゲットすべし。
ただ、事前にあなたの近所の仏具店とかにもあるらしいけどね。
※ちなみに(ここ大事!テストに出ますよ!)、4年に一回のうるう年は逆打ちと呼ばれる88番から下っていく回り方がありがたいとされる。
最低限必要なものとしては、「納経帳」「納札」「線香」「ライター」の4つかな。
あとはオプションで白衣や菅笠や金剛杖など身なりを整えるものも買ってもいいが、大概、杖は途中で無くしてしまう。
お経が書いてある経本はなくてもOK。あったほうがありがたいが、無料で配っているパンフレットにお経などが書かれているので私はそれでお努めを行った。
必要なものを買ったら霊山寺で初めてのお努め。大師堂と本堂で線香を供え、般若心経を唱え、お礼を言ってから、納経帳に御朱印をもらう。
このお努めに一箇所30分以上はかかるかな。もっと本格的に見て回る人は1時間くらい掛けるんじゃなかろうか。
寝床を確保しよう
一日で回れるのは最大でも10箇所程度。それもお寺が密集しているところで。
高知県などはすごくお寺が離れているので3箇所とかザラ。
ちなみにお寺は17時で閉まるので、それまでにお努めを終えないとアウトとなる。なので15時くらいになったら寝床(車中泊が出来そうな所)を探しながら動く事になる。
幸いに道の駅は多いので車中泊組にはありがたかった。もちろんエンジンは停止よ。条例だからね。
歩き遍路の人とか、ほんとどうしてるんだろ。先を見越して宿を予約してるらしいけど、予約も取れなかったらどうするんだろ。野宿?かなぁ。
17時にその日最後のお努めを終えたら、日帰り温泉とかで汗を流す。
だいたいレストランとか併設してるから夕食を食べたら寝床へ向かうというのが日課だったかな。あと、コインランドリーも大事。
疲れた体はたとえ車内でもぐっすり眠れたし、なんなら自宅より熟睡できる体になってしまった。
88箇所巡った感想
88箇所目のお務めを終えると、ほんとに、嘘ではなく、感謝がこみ上げてくる。
最初は「これほんとに88箇所も回れるんか?」とか「まだ半分なん!?」とか思うと思う。
でも終わりが近づくにつれて、終わって欲しく無い気持ちが大きくなって、「またもう一回やろうかな‥」とか思ってくる。
いろんな出会いと別れがあったし、崖から落ちそうなとこもあったり、美味しいものもいっぱい食べた。その一つ一つに感謝したいと思えてくるのが最後のお努めかな。
高野山へ
高野山は和歌山県にあるので88箇所が終わってから、数日後に家族を連れて行ってきた。
高野山で印象的だったのが、かの有名な戦国武将のお墓。
たくさんの武将が最後に骨を埋める場所が高野山延暦寺。幻想的できれいだったなぁ。天気も良かったし。
忘れてた
高野山でも御朱印がもらえる。それをもらったらまた1番札所の霊山寺へ行くと、全部回ったことを記念して表彰状みたいなのをもらえる。
それは今でも家に飾っているが、納経帳は昨年亡くなったばあちゃんの棺桶にいれさせてもらった。
本当は自分が死んだ時に棺桶に入れるのがいいらしいが、まぁまた行くだろうし、今までばあちゃん孝行してなかったから、最後くらいさ。いいんじゃないの。
ちなみに昨年6月はコロナが一段落したタイミング。ほんの一瞬のタイミングで車遍路出来た。少しずれてたらお寺も閉めちゃってたらしいし、これも何かの力かなとか思う。
これからコロナがどうなるかわからんし、今でもお寺しまってると思うので、いつ行けるんかなーと当時を思い出しながら書いてます。
最後に
一回くらいやっとけ。
ではまた!